インドルピー:為替レートの移り変わり・物価の上昇

新聞名: Hindustan Times
ページ: P23
日付: 2011年12月19日
記事名: With higher income levels, people don’t feel rupee pinch so much
( 高い所得水準だと、人々はインドルピーのピンチをあまり感じません !!)

New Delhi :
先週、インドルピーは最低記録を更新し、政策担当者はうろたえていました。
でも、アメリカドルに固定されていたとき、40年前に比べれば、インドルピーはまだたくさん価値があります。劇的な平均所得水準の上昇と購買力の上昇は、そのお金でなんでも買える様になりました。
例えば、海外旅行に行ったとしましょう。コストは27000インドルピーで500アメリカドルが買えます。たぶん、たいしたことはないと思います。だって、最近では1年間に1200万人ものインド人ツーリストがバケーションのため海外旅行をしているのですから。

1971年、1ドル=7.58ルピーのとき、500ドルは、3850ルピーでした。少ないでしょうか?
でも、当時の銀行の副社長クラスの月給は、4000ルピーでした。
今日では、60倍以上高くなっているかと思います。所得水準は激しく変わりました。

外面上は、利益を少ししか与えないレベルまでルピーは価値を下げたと見えるでしょう。
しかし、他の経済的要因、所得水準の上昇と購買力平価からはルピーは、もっと利益を与えると民間銀行の経済学者は言っています。

先の12ヶ月間、インドルピーの為替レートはアメリカドルに対して14.17%下がりました。
歴史上、1973年~2011年までのドルとルピーの為替レートは平均で1ドル=30.34ルピーです。

インドの1人当たりの国内総生産を購買力平価に合わせると、1980年~2010年まで平均で1254.03ドルとなります。

ルピーは、1ドル当たりの価値は下がったが、所得水準が低かった1971年に比べ、もっとたくさんの物が買え、良くなってますと、Soumya Kanti Ghosh さん(director and head, Economics & Research, Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)がHindustan Times に話しています。

ある程度高いインフレは需要の増加を示すこともあると経済学者は話しますが、現在の価格上昇は、供給側の誤った処置と言っています。

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●1000ドル
インドの1人当たりの平均所得

●1200万人
2011年度のインドからの海外旅行者数

●4000ルピー
1971年当時の銀行の副社長クラスの月給

★インド独立からのインドルピーの通貨価格
1947年 国際通貨基金に加盟 (ルピーはイギリスポンドに固定)
1971年 7.58ルピー = 1ドル (ルピーはアメリカドルに固定) 
1981年 7.91ルピー = 1ドル
1991年 17.94ルピー = 1ドル
1993年/94年 変動レート(為替レート)を導入
2008年 40.24ルピー = 1ドル
2011年 12月15日 53.7ルピー = 1ドル
同日最低記録: 54.2ルピー = 1ドル
2011年 12月16日 52.7ルピー = 1ドル
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1996年、インド旅行をしていた当時は1ドル35ルピー程度でした。
チャイが1杯、1.5ルピー(現在5ルピー)、たばこは10本入りで10ルピー程度でした。
ルピーの下の単位、パイサも普通に流通していました。コインの1ルピーよりも小額紙幣の1ルピー札が多かったです。最近は、見かけませんね。

年々、生活するのにコスト高になってきているインドです。
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